平成28年9月中間期 損保決算概況について
【No.16-029】
(2016.12.13)

 一般社団法人 日本損害保険協会(会長:北沢 利文)では、加盟26社の平成28年9月中間期決算概況を次のとおり取りまとめました。

平成28年9月中間期決算のポイント

○ 正味収入保険料は、火災保険の減収などにより△3.4%減収。
○ 正味支払保険金は、熊本地震に係る支払いなどにより11.2%増加。
○ 保険引受利益は、責任準備金繰入額の減少等により黒字に転換。

平成28年9月中間期決算主要データ・ハイライト

○ 正味収入保険料4兆1,603億円 ≪対前中間期比 △1,477億円(△3.4%)
○ 正味支払保険金2兆4,064億円 ≪対前中間期比  2,417億円(11.2%)
 
○ 保険引受利益1,982億円 ≪対前中間期比 2,804億円(―)
○ 利息及び配当金収入2,169億円 ≪対前中間期比 △470億円(△17.8%)
○ 経常利益3,903億円 ≪対前中間期比 2,265億円(138.3%)
○ 中間純利益2,848億円 ≪対前中間期比 1,592億円(126.7%)
 
○ 損害率63.4% ≪前中間期 55.3% 8.1ポイント上昇≫
○ 事業費率31.8% ≪前中間期 31.6% 0.2ポイント上昇≫
 
○ 総資産30兆3,914億円 ≪対前期末比 △4,586億円(△1.5%)
○ 純資産6兆7,999億円 ≪対前期末比  △161億円(△0.2%)


平成28年9月中間期 損害保険会社決算概況

1.保険引受の概況

(1)正味収入保険料
 正味収入保険料は、昨年10月に行われた火災保険の商品改定による保険料単価の低下や、その商品改定前の増収の反動減などにより、全種目合計で前中間期に比べ3.4%(1,477億円)減収して4兆1,603億円となりました。
 *正味収入保険料=元受正味保険料+受再正味保険料−出再正味保険料


(2)正味支払保険金
 正味支払保険金は、4月に発生した熊本地震に係る地震保険の支払いなどにより、前中間期に比べ11.2%(2,417億円)増加して2兆4,064億円となりました。
 正味収入保険料の減収と正味支払保険金の増加により、損害率は前中間期に比べ8.1ポイント上昇して63.4%となりました。
 *正味支払保険金=元受正味保険金+受再正味保険金−回収再保険金


(3)事業費
 保険引受に係る営業費及び一般管理費は、全社合計では前中間期に比べ0.1%減少して5,924億円となりました。
 諸手数料及び集金費は、全社合計では収入保険料の減収等により前中間期に比べ5.1%減少して7,296億円となりました。
 事業費は減少しましたが、事業費率は、正味収入保険料の減収により前中間期に比べ0.2ポイント上昇して31.8%となりました。
 損害率と事業費率を合計したコンバインド・レシオは、前中間期に比べ8.3ポイント上昇して95.2%となりました。


(4)保険引受利益
 熊本地震に係る保険金支払いの増加には、責任準備金の戻入れが充てられるため、原則として損益に影響しない仕組みとなっています。
 このほか当中間期は、正味収入保険料の減収に伴い責任準備金繰入額が減少したことや、自然災害の発生が前中間期に比べて少なかったために支払備金繰入額が減少したことなどにより、保険引受利益は前中間期の赤字から1,982億円の黒字に転換しました。
 *保険引受利益=保険引受収益−保険引受費用−保険引受に係る営業費及び一般管理費±その他収支

2.資産運用の概況

 資産運用収益は、保有債券の利回り低下や円高に伴う海外からの利息配当金収入の減少などにより、前中間期に比べ15.4%減益の2,734億円となりました。
 一方、資産運用費用は、有価証券評価損の減少などにより、前中間期に比べ50億円減少しました。
 この結果、資産運用粗利益は前中間期に比べ16.7%減益の2,238億円となりました。
 *資産運用粗利益=資産運用収益−資産運用費用

3.経常利益・中間純利益

 保険引受利益の増加により、経常利益は前中間期に比べ138.3%増益の3,903億円となりました。
 経常利益に特別損益や法人税等合計を加減算した中間純利益は、経常利益の増益により前中間期に比べ126.7%増益の2,848億円と、中間期としては過去最高益となりました。

4.総資産

 総資産は、政策株式の売却による保有株式の減少などにより、27年度末に比べ4,586億円減少の30兆3,914億円となりました。

5.ソルベンシ−・マ−ジン比率

 ソルベンシー・マージン比率は、協会加盟会社全社とも法律で求める水準を超えており、経営の健全性について問題ない水準となっています。